NIHON SHOKUHIN, CO’S PURE ROLLED OATS
日食ロールドオーツ 北海道産燕麦
国産のオートミールと言えば、「日食(日本食品製造合資会社)」の北海道産のオーツ麦を使用したロールドオーツ。日食さんは、日本で唯一(私調べ)国産のオートミールを製造している会社です。
国産のオートミールについて、詳しく紹介していきます。
2021.6 追記:北海道産のオートミールを他メーカーでも発見しました。
ムソー 北海道産オートミール
目次
国産のオートミールの歴史
缶に入ったこの商品。なんかレトロなデザインだなあと思ったら、昭和八年のデザインを復刻したそうで、オートミールの歴史を感じます。
日食のホームページによると、北海道にある同社は日本で初めてコーンフレークやオートミールを製造した会社で、北海道は、日本のコーンフレークやオートミール発祥の地となったそうです。
オートミールが外国から入ってきたのは、明治時代のことで、当時は土壌改良のためや馬の飼料として植えられていたのですが、日食により1933年(昭和8年)には、オートミールやコーンフレークが日本ではじめて食用として販売されました。
わたしはオートミールが日本で食べられるようになったのは、ごく最近だと思い込んでいましたが、こんなに古くから食べられていたのかと驚きです。
当時建てられた工場は、「札幌市の札幌景観資産の第1号」に指定されています。わたしはオートミールの歴史に触れたくて、札幌に訪問したときに、当時工場だった建物を見に行きました。その写真はこれですが、ツルにものすごい包まれてて外観がよくわからなかったですが(笑)、中の天井のハリも素敵で情緒あふれる建物でした。
パッケージをくわしく見てみよう
パッケージの記載内容
写真だけでは見づらいところもあるので、パッケージに記載の情報を一部文字に起こしました。
日食ロールドオーツ
北海道産燕麦
名称:オートミール 原材料名:北海道産オーツ麦(えん麦) 内容量:350g 賞味期限:缶底に記載してあります(2020,2,18) 保存方法:直射日光、高温多湿をさけて保存して下さい。 製造者:日本食品製造合資会社M2 |
日食の歴史
パッケージに歴史のことが詳しく載ってました。
1910年初頭より、創設者の戸部 佶は、日本の食生活の改善のために欧米の食料品の研究を行っていました。1918年に日本食品」製造合資会社を設立。その後北海道の農産物をいかに加工・貯蔵できるか、また北海道の気候風土に適合した農作物はないかを研究するために、1925年に渡米し、米国で穀類の加工や野菜類缶詰の製造技術を習得しました。その後ヨーロッパにも渡り、当時の農作物やそれらを原料として加工された食品類の研究をしました。 帰国後、当時欧米で最先端だった食品工場をモデルに」1929年北海道札幌市琴似に新工場を建設し、野菜類缶詰の製造を始め、日本では当時まだ珍しかった、スイートコーン、アスパラガス、トマトやガーキンなどを北海道で栽培し、それらの缶詰や瓶詰を製造しました。 1933年には、北海道産の燕麦(えんばく)やとうもろこしを原料として、栄養に優れた、オートミールやコーンフレークの製造を日本で初めて行い、今日の日本の食文化の多様化に貢献した。1946年に北海道夕張郡由仁町三川に工場を新たに建設し、近隣農家で栽培された農産物の加工をはじめる。創業時より北海道の農産物を研究し、それらの加工品の製造を行って参りました。これからも新しい食品を北海道から日本の皆様に提供できるよう、日々努力を重ねて参ります。 |
商品の特徴
オートミールは食物繊維が大変豊富で、朝食として欧米では古くより食されております。 また、オーツ麦以外の原料は使用せず、添加物などは一切使用しておりません。 安全且つ安心できる北海道産えん麦を100%原料として使用しております。 国産のオートミールを製造しているのは、弊社のみであり、弊社のオートミールは容易に消化できるよう、薄く圧偏し、焙煎しております。弊社の製造の原点に戻り、ラベルは昭和八年のものを復刻いたしました。 |
オートミールの作り方
牛乳または水200ミリリットルと日食ロールドオーツ30グラムをゆっくりと弱火で2~3分煮ます。 そのあと、2分ほど蒸らしてから、温めたボールに移し、お好みのフルーツやナッツを添え、砂糖、はちみつやシナモン等、お好みの味つけをします。 寒い朝に、あつあつのオートミールをどうぞ。 |
燕麦(えんばく)粥の作り方
だしを200ミリリットルとり、日食ロールドオーツ300グラムをゆっくりと弱火で2~3分煮ます。お椀にお粥をもり、お好みのつくだ煮、梅干し、惣菜などを添えてお召し上がり下さい。 |
原材料として
クッキーの材料として、パンの生地に混ぜ、オートミールブレッドに。 ハンバーグの繋ぎとして。 クリームスープなどに混ぜ、野菜嫌いの子供のための食物繊維強化に。 他のシリアル類と混ぜ、自家製のミューズリーとしてもご使用できます。 |
栄養成分(100gあたり)
100gあたり | |
エネルギー(kcal) | 394 |
たんぱく質(g) | 14.2 |
脂質(g) | 5.6 |
糖質(g) | 61.4 |
食物繊維(g) | 10.3 |
ナトリウム(mg) | 2.3 |
カルシウム(mg) | 32 |
鉄(mg) | 32 |
ビタミンE(mg) | 0.9 |
ビタミンB1(mg) | 0.22 |
ビタミンB6(mg) | 0.14 |
召し上がり方
オートミール約40gに1カップ(約240cc)の水又はミルクと少量の食塩を加え中火で、約5分ときどきかき混ぜながら、煮詰めて出来上がりです。水・ミルク及び食塩はお好みにより加減してください。 |
注意書き
●本製品を製造している工場は、小麦を含む製品を生産しています。 ●熱湯にご注意下さい。幼児には取り扱わせないで下さい。 ●開封後はお早目にお召し上がりください。 |
中身を見てみよう
米粒と比べると、このくらいの大きさです。形がしっかりした他社のロールドオーツと比べると、小さめにカットされており薄めなので、電子レンジのポリッジは、わりと短時間で調理ができました。
国産オートミールを食べよう
日本で出回っているオートミールはほとんどが外国産のものですが、日食では、北海道産のオートミールを販売しています。値段はちょっと高めですが、国産のオートミールはやっぱり、安心感もあり、とてもありがたい存在です。国産のオートミールが増えるといいなあと思います。
日食さんから販売されている、その他のオートミールは、外国産のオーツ麦が使われていますが、こちらも使いやすくおいしいです。日食オーツ オートミール 500g