オートミールで作るお粥「ポリッジ」は、イギリスやアメリカでは定番の朝食で、簡単に作れるのに栄養もしっかり摂れる、忙しい日本人にとっても理想の朝食メニューです。
短時間で作れて、アレンジも自在!あなたもオートミールのお粥「ポリッジ」を始めてみませんか?
※この記事は2020年6月11日に必要な文言等を追記、修正しました。
目次
朝食にポリッジを食べよう!
オートミールは、もちろんいつ食べてもいいのですが、朝におすすめしたい一番の理由は、水溶性食物繊維 βグルカンを多く含んでいること。
βグルカンは腹持ちもよく、糖質の吸収や血糖値の上昇を緩やかにし、その効果はお昼ごはんまで影響すると言われています。糖質がゆっくり吸収されるので、エネルギー切れを起こしにくく、午前中しっかり働きたいという人におすすめの食材です。
他にも、朝におすすめの理由として
- 朝から簡単にサッと作れる
- 食欲がないときでも、柔らかめに作ればお腹にやさしい
- オートミールはミネラルやタンパク質など栄養が豊富!
- トッピングが自在で栄養をプラスできる
など、たくさんのメリットがあります。
ポリッジの基本の作り方
ポリッジは、「オートミールを水や牛乳で煮るだけ」と至ってシンプル。
作り方はとっても簡単ですが、注意点もあるので合わせてご紹介します。
電子レンジで作るポリッジ
電子レンジを使えば、あっという間に作れます。
好みの固さや食感になるよう、水分量や加熱時間を調節しましょう。
基本の材料:
・オートミール……1/2カップ(40g)
・水(または水+牛乳)…3/4カップ(150cc)
・塩…ひとつまみ
・好みのトッピング(ナッツやフルーツ、ハチミツなど)
作り方:
(1)深くて広めの耐熱容器に材料を入れ、ラップをしないで、レンジ(600W)で2分~3分ほど温めます。
(2)好きな味付けやトッピングをします。
※電子レンジでの調理中、膨らんで吹きこぼれる場合があるので、深くて広めの容器を使いましょう。大きい耐熱ボウル、どんぶりなどの使用がおすすめです。容器は深さもある程度必要ですが、経験上、口の広さの方が重要になるようです。 ※「水の量が少なめだと、ネバリが出てモチっとした食感」になります。「サラッとしている方がいい場合は水分量を多くする」、「歯ごたえが欲しい方は時間を短くする」など好みになるよう調整しましょう。 |
お湯をかけるだけ?のポリッジ
しっかり歯ごたえを感じたい人は、この方法がおすすめ。煮こまないのでポリッジ(お粥)とは呼べませんが、加熱するポリッジのように、ネバリが出にくくさらっとお茶漬け感覚で食べられます。
個人的は、オートミールの良さ(クリーミーさやうまみ)が引き出せないので、おすすめはしませんが、ネバリが苦手の方には好まれています。
材料:
・オートミール……1/2カップ(40g)
・熱湯…150cc
・好みの味付け(お茶漬けの素やインスタントのスープなど)
作り方:
(1)オートミールを容器に入れ、熱湯をかけるだけ。
1~2分食べられる固さまで待って、味付けをします。
※オートミールのタイプによって、固さがかなり違ってくるので、この方法は粒が薄いもの、細かいめのオートミールでお試しください。 オールドファッションドのタイプは、かなりしっかりしているので、電子レンジや鍋で煮込みましょう。 |
鍋で作るポリッジ
鍋で煮ると、レンジよりもさらにクリーミーなトロトロの仕上がりに。
普通のオートミール(ロールドオーツ・クイックオーツ)
材料:
・オートミール……1/2カップ(40g)
・水または牛乳……200cc
・(好みで)塩…ひとつまみ
・好みのトッピング(フルーツやナッツ、ハチミツなど)
作り方:
(1)鍋に材料すべてを入れて、煮立たせ、弱火にして、時々かき混ぜて汁が少なくなればでき上がり。
(2)器に移し、お好みのトッピングをします。
※汁が少なくなくなるまで、吹きこぼれないよう、また鍋底にはりつかないように、ときどきかき混ぜながら作ります。 ※クリーミーなのが苦手な場合は、沸騰してからオートミールを入れることで、粘りは少なくなります。 |
スチールカットオーツ
オーツ麦を数個にカットしただけのスチールカットオーツは、やわらかなロールドオーツとは違い、プチプチ食感が楽しめます。ただし少し時間がかかるので、休みの日にまとめて作るのもおすすめです。
材料:
・スチールカットオーツ……1/2カップ
・牛乳……1/2カップ
・水……1と1/2カップ
・塩…少々
・トッピング(フルーツやナッツ・ハチミツなど)
作り方:
(1)鍋に牛乳、水、スチールカットオーツを入れ、中弱火で時々かき混ぜながら20分ほど(好みの固さになるまで)煮込みます。途中、汁気が少なくなってきたら、水を足します。
(2)好みの固さになったら、塩を入れて混ぜ、水分がなくなるまで煮ます。
(3)器に移し、お好みの味付けやトッピングをします。
※前日から水に浸けておくと、調理時間を短縮できます。 ※火が強いとあふれることがあります。 ※鍋底にくっつかないよう、時々混ぜましょう。 ※まとめて作る場合は、材料を2倍にしてください。冷蔵庫で保管し、食べるときに温めます。 |
ポリッジの作り方まとめ
基本は、オートミールを水や牛乳で煮て、好みの味付けをするだけ。
注意点をおさらいすると、
- レンジも、鍋も吹きこぼれに注意する。
- オートミールのメーカーや種類によって、加熱時間と水分量を調整する。
- 鍋で作るときは、焦げ付かないように混ぜながら加熱する。
- ネバリがどうしても苦手な方は、「お湯をかけるだけのお茶漬け風にする」、または、「鍋の場合、沸騰してからオートミールを投入する」。
味付けは、甘くてもしょっぱくてもOK!!
お水や牛乳で煮込むだけではなく、豆乳、アーモンドミルク、野菜ジュース、出汁、スープなどを使ったり、トッピングには定番のフルーツやナッツの他、肉や野菜、ふりかけ、缶詰など自由にアレンジができます。
ぜひあなたも、オリジナルポリッジを楽しんでみて!
ポリッジのアレンジレシピご紹介
リンゴとクルミのポリッジ~焼きリンゴをのせて~
ポリッジの中には、角切りリンゴがたっぷり。甘い焼きリンゴをトッピング
<材料>
- りんご…1/2個
- A オートミール…30g
- A 水…150cc
- ココナッツオイル(またはバター)…小さじ1/2
- B はちみつ…小さじ1
- B 水…小さじ2
- トッピング…適量(クルミ、はちみつ、シナモン)
オートブランで作るきな粉ポリッジ(お粥)
オートミールの代わりにオートブランを使ったきな粉の甘いポリッジ。
<材料>
- A オートブラン…30g
- A 水…100cc
- A 塩…少々
- B きな粉…大さじ1
- B 砂糖…大さじ1/2
- 梅干し…1個
タコと桜エビのオートミール雑炊
紅しょうがを利かしたちょっと変わったポリッジ。さらっと雑炊風に。
<材料>
- オートミール…40g(1/2カップ)
- 桜エビ素干し…大さじ1(3g)
- A ゆでダコ(1cm角切り)…50g
- A 顆粒だし…小さじ1/3
- A 水…200cc
- しょうゆ…小さじ1/2
- 万能ねぎ(小口切り)…大さじ1(5g)
- 紅しょうが…小さじ1
担々麺ならぬ、担々オートミール豆腐
練りごまとオートミールでクリーミーな口あたり。豆腐とひき肉でボリューム満点メニュー
<材料>
- 豚ひき肉…50g
- A 酒…小さじ1
- A 豆板醤…小さじ1
- A 甜面醤…小さじ1
- 小松菜…2本
- オートミール…40g
- 水…200cc
- B 鶏がらスープ粉末…小さじ1.5
- B にんにくチューブ…1cm
- B 白練りごま…小さじ1
- 豆腐…1/2丁
- ラー油…お好みの量
オートミールで小豆粥(あずきポリッジ)
砂糖を使わない小豆粥。とってもやさしい味です
<材料>
- 小豆(乾燥)…20g
- オートミール…1/2カップ(40g)
- 塩…少々
- ごま塩(お好みで)…適量